第1感 マルコムグラッドウェル 著 光文社 を読んで
これは、すごいとのめりこみました。
今の時代、データがすべてというところも余すところなく紹介してくれています。
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最初の2秒ですべて決まる
こともあるという斬新な意見をベースに取り入れて考証してあります。
それを、論理的に説明することはできない場合が多く、日本語で言うと
「長年のかん」ということになるでしょうか。
色々な経験をつむと、贋作を見分ける人は、一瞬でこれは、本物だとか、偽者だとか分かるようになる。
自分の長い経験に照らし合わせて言えば、多種多様な見積もり依頼で最初の数分で大体いくらぐらいになるか分かるのと
理論的には同じだろう。大体のケースで大きく数字がずれることは少ない。
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最初の2秒を別の表現でいうと「物事を輪切りで考える」力とも言っている。少しの情報で物事の本質をつかむ。
情報が氾濫する現代そして、スピードが加速している毎日で必要な能力だと思います。
1章
色々な実験>
1、大量の夫婦を追って実験
そして、数年後に離婚率を調べる。
離婚する夫婦の特徴は、激しく喧嘩するのではなく、会話が少ないのでもなく、
相手を見下している夫婦は離婚率が最も高かった。
2、訴えられる医者と訴えられない医者の実験
これは、ずばり医療ミスの結果ではなく、医者が患者を尊重しているのかいないのかに関わっている。
そのため、ミスをしても、信頼されている医者は訴えられない。テレビ「白い巨塔」と同じことかもしれません。
2章 無意識の心
・テニスのダブルフォルトを見抜くコーチ。
まったく論理では説明できないが、正解率が非常に高い。
・人間はうまく説明できないとあたかも現実にあったように話をデッチあげるというデータ。
3章 見た目の罠
民衆は理想の指導者に
背が高く、ガッチリとした体格の指導者を無意識レベルで望む。
アメリカの史上最悪の大統領の例
第4章
論理的思考が洞察力を損なう
史上最大規模の最もお金がかかった軍事演習の例をあげる。
片方がアメリカ軍をイメージし、大量のお金、情報、人間、軍事装備などを揃えた青組み。
赤組は砂漠国をイメージし、まったく反対の状況と、装備で軍事演習を行なった。
勝ったのは赤組、論理的思考に依存、命令系統を長くしてしまうと、物事がそうならなかった時に
右往左往する事実。絶対有利なアメリカ軍が負ける。代表的な例では、ベトナム戦争、日露戦争だろう。
この章で特筆すべきは論理的思考はいったん戦争(仕事)が始まり問題が起きたときは役に立たないことが多い。
そのように自分は理解した。とくに、小田原評定などに代表されるように、日本人は論議を重ねることに重きを置くために
どうしても、スピードが損なわれる。
これからの世界経済の統一に向けてマイナス要因の1つになることだと思う。
第5章
NEWコーラの失敗
ペプシの台頭に犯したコーラの反省。
いまさらながらだが、
民衆は味だけで購入を決めない。
ブランド、音、見た目、長年の安心感など多様なものが入り混じって購入をきめる。
自分の建築会社の場合も建築の仕上がりだけに焦点を絞りすぎると接点がずれることがあるのはそのためだろう。
第6章
これもいまさらながらだが、人間は見た目で人を判断する。
暗い夜に怪しい場所に、怪しそうな人がいると警察は怪しいと判断する。
そして、間違った行動を起こしやすいというデータ。
それ以外にも非常に参考になるデータがたくさんあり大変楽しい本でした。
まず誰が、お金を払い、こんなことを調べるのだろうと思いました。
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ニュージーランド 日本人 建築会社 ジャパンホームズ 代表 岡部 雅彦
新築、増築、改築、から不動産投資、ランドスケープまで住宅に関することは
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