>貨幣から評価へのバトンタッチ
>評価経済社会の勝者
今後は誰もが、貨幣ではなく、他人に影響を与えることを競争する世の中になる。
寅さんが他の役をできなかった例
中畑清、堀内が政治家を落選した例などが
分かりやすい、その人のイメージ、評価がもっと判断される時代になってくる。
>評価資本に基づく「影響力」のある企業
ディズニーランドが天気的な企業。
ここはバイト不足に悩んだことがありません。
また、ステイタスが非常に高いです。
では、他の企業とディズニーランドにあるものとは?
「何か漠然としたプラスのイメージがある」これが非常に大切。
こういうものを資本力ではなく、評価資本となる。
そうなると、付加する関係のないものまで売れるようになる。
戦争も「儲からなきゃしない」
結論的にはイメージを確立すれば、その後の商業活動で有り余るほど
初期投資費用は回収できる。
これに対して、評価はお金では買えない。
>SONYとAPPLEの違い。
>評価資本の投資と回収
可能であればボランティアの人を多く集める。
また、その人達の士気が落ちないように常に拡大を心がけなければならない。
FANを多く集める。
将来を見る人は、目先の収益よりも、将来の評価資本を期待して勝ち馬を買う。
>政治の意味の減少
今後は、「政治」といういうものの意味、関係全体が薄くなって、政治がどうなろうと
私達の幸せにはほとんど影響がなくなる。
例)
100年前の世界とは、戦争のこと。
50年前は世界とは政治。
今の人は世界とは経済のこと
しかし、将来は 世界とは評価になる。
4章 幸福の新しいかたち
>人を「中身で判断する」とは
学歴や家柄などは意味を持たなくなる。
また、価値観は選ぶもの。
その価値観のフィルターを通して色々な「翻訳」をされる。
>非就職型社会
就職氷河期
中高年のリストラ
楽観的な景気の回復を語る人はいない。
1つの国の繁栄とは、他国からの搾取の結果である。
搾取できなくなると、国の繁栄が終わる。
また、、PCとネットの出現で多くの人の仕事がなくなった。
そこで、ますます「慢性的な失業」状態は続く。
また、SOHOでの仕事が求められるようになる。
>「近代的自我の呪縛と限界」
TPOに応じて自分を変化させることが大切。
ただここで、近代的自我の
「自分というのは1つの価値観に統一された判断主体でなければいけない」
という思想と戦う。
しかし、情報革命時代により、その近代的自我が立ち行かなくなっている。
>情報化社会で求められる才能
情報の総量が多くなってくると、個人がそれを全て処理、整理するには限界があります。
ここで、今後重宝される人間は
「整理屋」です。情報とそれについて膨大な解釈が氾濫する中、それを手際よくまとめて
「情報+解釈」をパッケージで提供できる人間が求められ、評価されていくでしょう。
そのため、「世界1分かりやすいOOO」とか、「文字を大きくしたり、太字にしている」
本が売れる。
>「自分の気持ち至上主義」
今の若者は「自分をとおす」ことを求めます。
そこで、少し前の「ハングリー精神」が強かった世代の人達には
「破棄が無い、いい加減、わがまま」と一喝されます。
しかし、宗教的思想が強かった中世はの人からみると
少し前の人達は犬畜生の人達に映る。
今後は、スムーズに生きるためには、自分のわがままを平和的通すために、
「他人のわがままを認める」ことが非常に大切。
今の若者は無理に相手を変えようとしない。それは良くない行為。
>評価経済社会で求められる商品
これからは、「様々な価値観やイメージが、センスがあふれるこれからの評価経済社会では、これらを
常に複数選択してコーディネートし、『自分の気持ちを』を満たしていく」という仕組み。
そこでは、どんな商品がこれからは必要とされていくでしょうか?
1つ目は用途が限定されている。
例)人生論より恋愛論、恋愛論より失恋論、失恋論より離婚女の世界観のほうがより専門化されていて利用しやすくなっています。
そこには、「離婚を経験していない女は半人前」というような決め付けと勢いが必要です。
この極論が問題を分かりやすくすると同時に、専門化させるわけです。
2つめはキャラクター、つまり誰がその価値観を提供しているかということです。
有名人が提唱したほうが支持されやすい。
>「結婚」の解体
人間関係が目的別に分類されていく評価経済社会でもっとも注目すべきなことは、
結婚、家庭の崩壊です。
一緒に食事して楽しい、一緒に遊園地に行って楽しい、一緒に映画を見て楽しい。
これらの相手が違っていて当然なのです。
それらを1つにまとめようとするから「不都合」が生まれるのです。
自分の都合の良い時間が相手にもいつも都合言い訳では無い。
自分の趣味がいつも相手にも興味があるわけでは無い。
そこで、無理に無理を重ねると「恋人」が崩壊する。
現代の流れを見ても、「通常離婚、熟年離婚、晩婚化、結婚しない人」などが
急増しており、「夫、妻」という形が崩壊しています。
「キャリアが高い女性」が精子バンクより取り寄せて子供を産むというケースが増えてきている。
今後は、家に帰ってきたときに迎えてもらいたい人、一緒に生計を共にする人、
老後を一緒に暮らしたい人と色々と別れてくるでしょう。
>「家族」の解体
上記のような状態では、家族も崩壊するでしょう。
ニュージーランドに10年いますが、ワーホリの方達などの話を聞いたりすると
7割以上の割合で非常に仲が悪い、離婚しているという話を聞きます。
自分の両親も離婚していますし、身近なところでも熟年離婚などもありました。
また、子供のKIWI友達も多くがSTEPCHILDERENだったりと家族崩壊は
肌で感じている事実だと思います。
ただし、女性は「子供は自分が面倒をみなければならない」という固定観念があるために、
児童虐待、マザコンなどの問題の側面もある。
彼女たちは「24時間良いお母さん」というたった1つの価値観に縛られていて苦しくなっている。
そして、彼女たちは、自分の子供が他人よりできるできないなどで一喜一憂してへとへとに
なっている。
できるだけ、お母さんは複数の人間と交じり合うことを勧めます。
その際に、付き合う人とだけ付き合うわがままを通したほうが良い。
自分の殻に閉じ困らずに、どんどん自分の価値観にあったグループに入っていく。
家族は「子孫を残す」という以外に目的がなくなってくる。
目的に合わせて、相手を自由を手にいれることができる。
かつて人間は農耕社会において大家族で生活していました。
そこにはおおらかな人間関係が存在して、みんなが力を合わせて農作業に取り組んでいた。
しかし、近代化がすすみ、土地も大家族を捨てて、職業や住む場所を選ぶ権利を手にいれた。
現代では、家族や社会、学校という既存の安定したグループに所属するという
ことを放棄しつつあり、そこでは、いままで大切にされてきた人間関係は失いつつあります。
しかし、その結果、私達は「何モノにも自分の人生を縛られない」という自由を手にいれるでしょう。
核家族で育ち、大切に育てられたひ弱な現代人が唯一幸せに生きていける方法。
今と未来はより、不安と不安定があり、また、多くの自由がある時代に入ろうとしています。
5章 新世界への勇気
かつて農業革命により、人間は「自由」を失いました。
産業革命により、「安定」を失いました。
そして、「自分は必要とされていないのではないか」という不安を覚えました。
人間は後には戻れません。
農業人が自由をえるために、餓えの恐怖に戻ることはできません。
都会人が安心を取りもどすのに、豊かさを捨てて祈るだけの生活はできません。
現代人は進歩や正義を維持するために、自分の気持ちや新しいネットワークを捨てることは
できません。
かつての多くの変革期より大変困難な時代になってきています。
しかし、その反面やりがいのあるチャンスがある時代にもなってきます。
勇気を持って新しい時代に入っていくことが大切。
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