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フリー  NHK出版 クリス アンダーソン 著

フリー  NHK出版 クリス アンダーソン 著

ネットビジネスをするならこれを読まなければといわれて読みました。

勉強になる部分が沢山あり、巻末のまとめがやはり全体を網羅しています。

P322

1、デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる。

フリは選択肢の1つではなく必然であり、ビットは無料になることを望んでいる。

2、アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない。

デジタルの世界以外では、限界費用がゼロになることはめったにない。

しかし、無料には「決断を迫られない、損をしない」などの心理的要素が

大きいために、無料と有料を使い分けてマーケティングをしている。

それは真の無料ではなく、別の形で払っている。

3、フリーは止まらない。

デジタルの世界では、法律や使用制限によってフリーを食い止めようとしても

結局は経済的万有引力に逆らうことはできない。

4、フリーからもお金儲けはできる

時間を節約するためにお金を払う人がいる。

リスクを減らすためにお金を払う人がいる。

自分の好きなものにお金を払う人がいる。

ステイタスにお金を払う人がいる。

そういうものを提供して納得すればお金を払う。

無料の入り口からたくさんのビジネスに繋がる。

5、市場を再評価する。

ライアンエアは座席を売るのではなく、旅行ビジネスに特化した。

レンタカー、ホテル、娯楽施設、などよりのキックバックなどを利用して

座席を無料で提供したりもした。

6、ゼロにする。

あるもののコストがゼロに向かっているのならば、フリーは可能性ではなく

いつかはそうなるという時間の問題だ。それならば真っ先に無料にすればいい。

それは、注目を集めるし、注目をお金に変える方法は常に存在する。

無料にすることで何ができるかを、今から考えてみよう。

7、遅かれ早かれフリーと競いあうことになる。

無料競合商品に対して、

目の前の商品を無料にして別のものを売るか?

価格の違いを埋め合わせられるだけの差別化を計る。

8、無駄を受け入れよう

もしもあるものが気にならないほど安くなっているのであれば気にするのは辞めよう。

革新的な企業のほとんどは、価格のトレンドがどこへ向かっているのかを見極めて先回りしている。

9、フリーは別のものの価値を高める

潤沢さは新たな希少さを生みだす。100年前には娯楽は希少で、時間が潤沢だったが、

今はその逆だ。あるものやサービスが無料になると価値は1つ高次のレイヤーに移動する。

そこに行こう。

10、希少なものではなく、潤沢なものを管理しよう

資源が希少な世界では、資源は高価になるので慎重に使う必要がある。

そのためには、高くつく過ちを避けるために全てを管理できるような従来型の

トップダウンのマネジメントが適している。

一方、資源が安い世界では同じ方法で管理する必要はない。

ビジネスの機能がデジタルになると各ビジネスのリスクは小さくなので、母艦が沈む危機を

考えずに独立して多くのビジネスができるようになる。

企業文化は「失敗するな」から「早めに失敗しろ」に変わるのだ。

P326 フリーミアムの戦術

1、時間制限

2、機能制限

3、人数制限

4、顧客のタイプによる制限

P332 フリーを利用した50のビジネスモデル

1、直接的内部相互補助

・製品は無料、サービスは有料

・ショーは無料、ドリンクは有料

・BUY ONE GET ONE

・無料サンプル

・駐車無料

2、3者間市場あるいは市場の’2面性’

・子供無料、大人有料

・女性無料、男性有料

・物件リストは無料、住宅ローンを売る。

・一般は無料、企業は有料

3、フリーミアム 1部の有料顧客が他の顧客の無料分を負担

・一般アドバイス無料、個別は有料

・WEBは無料、印刷は有料

・一般ゲームは無料、それ以上は有料

・PC同士の会話は無料、電話へは有料

・バーチャルの探索は無料、その土地は有料

以上。

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