雨漏りが考えられる家の構造や原因
ニュージーランドにおいて
プラスター外壁の家=雨漏りするという
解釈をされる方おられますが、すべてのプラスターの家が雨漏りするわけではなく、
ある一定の処理がなされていない、年代は特に2000年から2005年付近に建てられた
家の構造と外壁に隙間が無い場合にその確率が高いのであって、
すべてのプラスターの家が雨漏りを起こすわけではないのです。
さて、ここでは、プラスター外壁建物以外の他の注意すべき雨漏りの要因についてお話しましょう。
1地中海式屋根構造」の建物の外壁構造との関係
軒下がない設計方法である「地中海式屋根構造」というのがニュージーランドで流行った時期があり
見た目は、軒下が無くシンプルで滑らかな細かい外装構造となっていますが、
施工時に知識が浸透していなく、不適切な方法で取り付けられていたり、
メンテナンスの不備が原因で、雨漏りが起きてしまう
または、ニュージーランドの強風に耐えらずに雨漏りが発生
という事態が起こりました。
そのために建物自体では、プラスター外壁建物の次に注意が必要になります。
2.下記のような建物の構造上不十分な場合があると、雨漏りの可能性が高くなります。
・壁に窪まれた窓
・2階以上の階がある建物
・壁から突出したバルコニー(特にバルコニーの下が部屋の場合は入念な防水が必要)
・外壁からの突起物(多いのはスカイライト、煙突などからの雨漏り)
3ビルディングコンセントの対処方法の不備
工事許可の下りたドキュメントビルディングコンセントに
Acceptable Solutionといって、
工事がビルディングコード(=建築基準)に沿って適正に行われるための対処がありますが、
その記載間違いや情報記載不足によって、十分な工事がされず、雨漏りの原因になってしまいます。
現在では、毎年うるさくなっていてその基準は厳しくなっています。
その反面、日本人からの視点になりますが、
過剰な施工方法だなと思う部分があり、その影響で建築施工費用が上がっている
というマイナス面もあります。
4、雨漏りの最悪ケース
リクラディング(外壁やり直し)工事。
これは、2F建ての場合だと足場も必要になり、
窓交換、ビルディングペーパー交換、外壁やり直しで一般的な金額ですが、
もちろん大きさなどにもよりますが、平均的に10万ドルはかかると考えていただいてもいいと思います。
そのために、このケースにならないように物件購入時には専門家に入念に
ビルディングコンセントの資料やCCC(=CODE Compliance Certificate )の
資料を見てもらったほうがいいでしょう。
まとめ>
重なりますが、上記に書かれた家がすべて雨漏りを起こすわけではないために、
もし、気に入れば入念な調査のあとに購入を検討しましょう。
敬遠されていて比較的安くなっている場合があります。
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ニュージーランド 日本人 建築会社 ジャパンホームズ 代表 岡部 雅彦
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